Architectural design  

地域の風土に根ざした清らかな美しさ。そこから湧き出る魅力を、若者たちに思う存分感じ取ってもらいたい。こうした思いを込めて、ピュアモルトクラブハウスは建てられました。
この建物は、楕円形に近い形をしています。建物の形態において円形(楕円)状であるのは、視界や視線、採光などを考慮してのことですが、何より「これがサークル(仲間同士)のためのクラブハウスである」ということを具現化したことにあります。円形はサークルと言います。この建物は若者が集い、語り、飲み、学ぶ場所。つまりサークルなのです。円形には上下や前後の関係がありません。永遠や平等を意味します。一例をあげれば盆踊りの輪。最初はリーダーがいますが、だれが先頭か最後尾か分からなくなり、誰もが先頭だと言えるのです。そして重要な点は中庭にあります。色々な会合のパーティーに使用することが主たる用途ですが、この中庭を挟んで「賑わいの南棟」と「思考休息の北棟」とが影響しあうことを予想しています。これは「友情と孤独」「協力と自立」など若者の心模様を考慮してのことです。
この施設は、エネルギッシュな若者たちの熱意と責任を積極的に求めています。その彼らを大きく包容することも求められているのです。この建物は従来の教育施設の延長上にあるような画一的な青少年会館とはまったく異にしています。その用途は、半分はビアホールやカフェのような賑わいの場とし、半分は団らんの場としており、青少年施設としては今までに類をみない独創的なものとして存在しているのです。
「より家庭的で、より活動的で、より自治的な」匂いのする建物として、鹿追町の青年達の中心にある。それがピュアモルトクラブハウスなのです。

Equipment  

・エントランスピュアモルトクラブハウスの交流棟及び中庭に出入りすることができます。

・多目的ホール多目的ホールで研修会やパーティー等に使用。可動ステージがあります。

・交流調理室料理実習、会食の準備を楽しみながら作業ができます。

・東からの夕景夕暮れの外観はハイセンスな照明効果とあいまって美しい造形美を見せてくれる。

・中庭ベンチやテーブルが用意されカフェテラスとしての活用もできます。

・ラウンジコーヒーを飲みながらくつろぐことができます。

・サークルルーム研修、交流、サークル活動の部屋として7部屋あります。

・居住棟産業研修生、交流研修者の宿泊施設が10部屋あります。日常生活設備が完備されています。

・中庭からの空中庭を囲むようにつくられた開放的なホール。心地よい空間がここにあります。

Architect  

<倉本 龍彦 プロフィール> 昭和21年2月9日 札幌市生まれ ・昭和43年 武蔵野美術大学建築学科卒業
■昭和46年 倉本たつひこ建築計画室設立
■昭和50年 ネパール国トリブバン王立大学講師
■現職 道都大学美術学部建築学科教授・同国際建築研究所所長
■公職等 日本建築家協会会員・北海道デザイン協議会副会長・北広島市審議会委員
■受賞等 北海道建築賞(昭和62年/親方の家他)・北海道建築賞審査員特別賞(平成11年/鹿追町ピュアモルトクラブ ハウス)・北海道赤レンガ建築賞(平成11年/鹿追町ピュアモルトクラブハウ ス)・北海道赤レンガ建築奨励賞(平成8年/ソメスサドル)・グッドデザイン北海道(平成8年/ソメスサドル)・小樽市都市景観賞(昭和63年/小樽運河工芸館)・札幌市都市景観賞(平成1年/パストラルタウン美しが丘)・公共建築賞(平成16年/鹿追町ピュアモルトクラブハウス)・竹山賞(平成17年/山彦さん家)
■著書等 北欧汽車の旅(北方圏センター)・ルポルタージュ北方圏(北方圏センター)・さっぽろ文庫32巻「大通公園」(北海道新聞社)・建築学がわかる(朝日新聞社)・魚眼図/掲載中(北海道新聞文化欄)